大正時代に建設された
歴史的建造物
今から約100年前。大正時代に創業され、地元の人々や旅行者に親しまれてきた松葉屋旅館。大正時代には、西洋文明を咀嚼して自分たちのものにしよう、日本人らしく取り入れていこうという動きがありました。新しいものを模範するだけではなく、それまでの日本の文化と融和させることで、和洋折衷の特徴が感じられるものが増えていったのです。洋風な外観の建物は、応接間として洋間があり、奥には畳敷きの居間や寝室があるのが特徴となりました。
その頃、信濃大町商店街は人々で賑わっていました。商店街には食料品店、衣料品店、雑貨店、飲食店などさまざまな種類の店舗が軒を連ね、時折街頭での催し物や、大相撲の巡業も開催されていました。
地元の町の中心に位置し、商業と交通の要所であった大町。松葉屋旅館には多くの旅行者や商人が宿泊していました。そんな松葉屋旅館が、当時の面影を残したまま、「松葉屋ゲストハウス」として再スタートします。当時にタイムスリップしたかのような、大正ロマン漂う当館を拠点に、大町の旅を堪能していただけたら幸いです。